フラワープリント
何年か前の夏、パリのノートルダム寺院の上にのぼった。
入場制限があって入口で何十分か待っていた間、私の前にいたのは金色の巻髪を耳の横で二つに結わえた10歳ぐらいのフランス人の女の子だった。地方からバカンスを利用してご両親と遊びに来ました、といった風情。
彼女は、ピンクのフラワープリント(この多重露光の写真はちょっと似てる)のフリルひらひらワンピースに、モスグリーンのキャンパス地のミニリュックを背負っていた。
そのミニリュックには、彼女の手によると思われる愛らしいてんとう虫、蝶、いも虫のアップリケにマーガレットやバラの花刺繍がちりばめられていたのだけれど…
一番目立つ場所、肩甲骨と肩甲骨の間ぐらいに位置するところに
死
ね
とつたない手刺繍が施されていて、目が釘づけ。更にその「死ね」の文字を丸く囲むように小花の刺繍。強烈!
こんなことを唐突に思い出したのは「冬眠」さんのエントリ経由で見たサイトのせい。
http://www.lochers.com/
*1
あの女の子が大きくなったらやっていそうなファッションの数々!ガーリーでキュートで、そしてギャップのある刺繍文字。驚きDEATHよ!
*1:右肩にGOOD LUCK, MOTHERFUCKERと綴られております。