内覧会に行ってきました

ネオテニー・ジャパン秋田

公開に先駆けて見られるというだけでなく、展示作家(といってもうち4名ではあるが)が直接、自身の作品について語るというギャラリートーク付き。誰でも先着100名の予約制で無料。内覧会って通常は報道陣を含めた関係者のみで、一般には案内しないものだと思っていたけれど、太っ腹なのか!?


東京で一般含めた無料内覧会なんぞ行ったら、平日とはいえ予約の時点で殺到して、大変なことになってるんじゃないかと想像するが、そこは秋田。報道・県職員・学芸員及び、学芸員の卵で駆り出された美術系学生さん・その他広い意味でアート関係者の中にパラパラと一般ピープルが混じっているだけのような。まー、そんなもんか。


ただ、この約2年半の間、何度となくこの秋田県立近代美術館を覗いてきた経験からすると、この空間でこんなに人がいるのを目の当たりにしたのは初めてでした。感動的でありました。少なくともこれまでの展示会は大抵、限りなくワタクシ一人の優雅な貸し切り状態…。


何が言いたいのか。


皆さん、足を運んではいかが! 特に県民の皆さんは税金、払ってるんですよ〜!!!もっと楽しみましょう!!!!


特に今回の展示は、豪華会席弁当状態。旬な日本人アーティストの作品を少しずつ、かつ広く網羅できる内容。(もちろん“全て”ではないけれど。)


はっきり言って、秋田に居ながら直に現代美術に触れられる機会はこれまでも少なかったでしょうし、残念なことですがこれからも限られると思われます。


なので、少しでも興味のある人にはお勧めいたします。だからサポーターやってます。
(もちろん、こういったものはある種、嗜好品であるので、興味のない人にまで無理に勧めることはしませんよ。)


私のささやかな希望は、見たお子さんの中から
「え?現代アートってこんなのでもいいの?*1
これが何百万、何千万で買われていたりするの?*2
だったら俺 / 私がもっとすごいの作れるよ」
と、野心を持つ子が現れたらいいなぁ…です。


特に今回、ラッキーなことに秋田県出身の作家が2人(鴻池朋子・村山留里子)もいて、しかも2人とも大作。誇らしい気持ちで鑑賞できるのではないでしょうか。



最初のコーナーに展示を詰め込み過ぎでは?とか、展示会場の構造がどうしても1部、大型掛け軸や屏風等の日本画を前提とした“近代美術館”的仕様であるなぁ(ガラス張りのケースで仕切られた奥に展示する部分とかが、直接空間に置いて見せる現代美術仕様ではないなぁ)とか、ちょっとした不満もあるけれど、どうにもならない事なので、そこは割り切ることとして。


また普段、展示スペースではないところ(外側の通路の壁とか、最後の部屋の出口手前の階段を上りきったところなど)にも展示がありました。うっかりしていたら素通りしそうです。せっかくなので、行ったら見逃さないで!


なお、通常入館料800円のところ、11月3日(文化の日)は無料公開だそうです。学生さん以下はいつでも無料みたいです。



秋田県立近代美術館 http://www.pref.akita.jp/gakusyu/public_html/index.html

ネオテニー・ジャパン秋田サポーターズプロジェクト http://neotenyakita-supporters.net/ (←引き続きサポーター募集中だそうですよ)

*1:枠が広いということ

*2:身銭を切ってる個人コレクター高橋氏のコレクション展だし。また芸術は食えない…ことも多いが、そうでない世界もあるということ